文:松浪健四郎(文部科学副大臣)
体大時代、全日本学生選手権優勝を経て、東ミシガン大学にスカウトされる。その後、NYアスレチッククラブ所属選手となり、全米レスリング優勝。専修大教授から1996年より衆議院議員。
テレビドラマに大阪泉州名物の水ナスを作っている農夫役でゲスト出演する松浪健四郎議員。
日本の政局は、アメリカの大統領選挙と連動している。経済だけではなく、選挙までもがアメリカの影響を受ける有様。それだけ日本とアメリカの距離がなくなったということだ。いや同盟国としては当然かもしれぬ。
自由民主党(自民党)は、日本外交の基本はアメリカとの関係であり、全方位外交を推進すると謳う。経済のみならず、あらゆる面でアメリカと深い関係にある日本は、いつもアメリカの動向に注目するしかない。
小沢一郎氏が代表の民主党は、「日米外交に基軸をおくが、対等の関係を築き、追随外交はしない」と説く。つまり、アメリカの言いなりにはならず、独自に動くということであろう。が、日米安保は継続するともいう。
ちょっと民主党の考えは甘いのではないか、と私は思う。リスクのある行動は、日本はアメリカの要請があろうとも断る、らしい。これで相互の理解が深まるのだろうか。私たちは、とても心配である。いや、信頼されないにちがいない。
これらのことは、インド洋での油と水の日本の支援を、民主党が反対する理由に使っていて、イラクへの自衛隊派遣反対の理由でもあった。「一国平和主義」、これが小沢民主党である。いや、悲しいことだが、こんな考え方が日本人の哲学になりつつある。「自分だけよければいい、他人のことなど気にしない」。日本人も劣化したといわねばならぬ。
また、小沢民主党は、「国連中心主義」を主張する。くわえて、国連軍が結成されれば、武器の使用をともなうものであれ、参加するともつけ加える。一度も国連軍なるものが結成されなかったから、こんなタワケゴトを吐くのだろうか。無責任きわまる話だと思う。
どうすれば、日本とアメリカの関係をより強固にできるか。政治家として、このことをいつも考えねばならぬ立場に私が立つ。自民党の外交部会長に就任し、北朝鮮問題や韓国に実質的に支配されている竹島問題、核開発に走るイラン等の課題に取り組むが、やはりアメリカの存在が気にかかる。
アメリカ政府の日本部長は、親しくしていただいているダニエル・ラッセル氏。時々、意見交換し、アメリカの状況を取材する。で、やはり大統領選挙について知ろうとしてしまう。日本の政局と関係深いからである。
今、アメリカの金融問題の影響を私たちは一番恐れている。日本の景気は、まちがいなく、アメリカに支配されているからである。それだけ両国が一体となっている証明だ。
