「踊るで、しかし」は、毎月第3木曜日にニューヨークで発行される読者参加型のフリーペーパーです
2001年9月の創刊から10〜40代に絶大な人気を誇るお笑い系フリーペーパーとしてNY在住日本人に認知されています。
ライター陣は政治家、お笑い芸人から構成作家までと幅広く、イラスト入り「NY人間図鑑」はNY日本人社会を反映させていると大人気。
毎月開催するクラブイベント情報も掲載中です。

国会発信コラム

1969年から1年半、NYに滞在した松浪健四郎による激励コラム
matsunami

文:松浪健四郎(文部科学副大臣)
体大時代、全日本学生選手権優勝を経て、東ミシガン大学にスカウトされる。その後、NYアスレチッククラブ所属選手となり、全米レスリング優勝。専修大教授から1996年より衆議院議員。

「平和の祭典」

日本人青年誘拐事件発生着後、アフガニスタンに飛びカルザイ大統領と会談する松浪健四郎議員。

 北京オリンピックが無事に終了した。開幕前までは、チベット問題をはじめ、心配することがたくさんあったが、平穏でよかったと思う。おそらく、中国政府は権力で押さえ込む勢力も存在したのだろうが、不自由な国にしては大成功のオリンピックだった。
 2016年のオリンピックには、東京が立候補している。1964年以来の開催を目指す。が、ライバル都市が有力なので、来年10月のIOC(国際オリンピック委員会)総会の投票で決定するにつけても、開催地決定は混沌としていて、東京も必死に取り組む。
 私も文部科学副大臣を務めた関係で、オリンピック招致に深く関わっている。まず、各国にある日本大使館や総領事館のトップに、招致活動の一翼を担っていただけるように運動した。IOC関係の人たち、スポーツ団体の役員たちに対し、外交力を用いて宣伝してもらう必要がある。
 次に、皇族、王族がIOC委員に多いため、その対策を練る。具体的には書けないけれど、考えられる策は作戦を練って対応する。とりわけ、中近東の国々のIOC委員は、のきなみ王族で占められているのだ。この対策も重要なのは多言をまつまでもなかろう。
 国内にあっては、オリンピック開催の意義を説き、国民の関心を高めなければならない。「若人の祭典」「平和の祭典」にとどまらず、景気対策の糧にもなる。東京のあちこちに、招致のための旗やポスターが見られる。これだけでも、元気が出てくる感じがする。
 88年のソウル大会は、名古屋市を破って開催。今回の北京大会は、大阪市が相手だった。東京都が負けるようなことがあれば、「ニッポンは欠陥のある国」という烙印を押されたことになる。だから、在外邦人の皆さんにも、「平和大国ニッポン」を宣伝していただきたいのである。「環境立国」「観光立国」を標榜する日本は、世界の手本になろうと努力中、国民の協力を期待している。
 東京と競う都市は、シカゴ、マドリード、リオデジャネイロ。実は東京はチャンスなのである。テロ集団と武力で対峙するアメリカ、ロンドン後の欧州開催となるマドリード、W杯サッカー開催2年後のリオデジャネイロ。2都市が連続して敗れた日本。このチャンスを活かさねばならない。
 誇るべく世界の中の近代都市・東京、このアピールに国を上げて、全国民が一丸となって行なう時が訪れた。東京をあちこちで語ろう。

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