「踊るで、しかし」は、毎月第3木曜日にニューヨークで発行される読者参加型のフリーペーパーです
2001年9月の創刊から10〜40代に絶大な人気を誇るお笑い系フリーペーパーとしてNY在住日本人に認知されています。
ライター陣は政治家、お笑い芸人から構成作家までと幅広く、イラスト入り「NY人間図鑑」はNY日本人社会を反映させていると大人気。
毎月開催するクラブイベント情報も掲載中です。

国会発信コラム

1969年から1年半、NYに滞在した松浪健四郎による激励コラム
matsunami

文:松浪健四郎(文部科学副大臣)
体大時代、全日本学生選手権優勝を経て、東ミシガン大学にスカウトされる。その後、NYアスレチッククラブ所属選手となり、全米レスリング優勝。専修大教授から1996年より衆議院議員。

「自動車」

 私が米国留学時の1968年当時、ほとんど日本製の自動車を見かけることはなかった。時にホンダのオートバイ、トヨタのコロナを見つけた際、日本人として、とても嬉しかった。

 すでにSONYやNIKON、CANONが君臨していたけれど、自動車が全米を制するようになるとは思いもよらなかった。

 昨年、TOYOTAは全米3位の生産数だったと報じられたが、このまま行けば、日本のメーカーは全米を制圧する可能性が高い。

日本国内にあっては、米国製自動車を“アメ車”と呼称する。“アメ車”とは、燃費が悪く、すぐに故障する自動車を意味し、完全な蔑称となっている。すでに自動車王国だった米国の地位は落ちていて、変人の乗る車となってしまった。とくに電気系統の故障が多く、日本車に比して性能が劣るのだ。

 日本車の中でも、あのキャデラックよりも高級な車がいくらでもあるにくわえ、ほとんど故障しない。とっくの昔に、日本の技術が米国を凌駕していたといえようか。

 私は今、ワーゲンに乗っている。燃費はともかく、故障しない車だ。ドイツ製の自動車が日本人に人気が高いのは、やはり強さ。スピードよりも、デザイン、そして小型であることが大切。日本人はGM車やFORD車に興味を失って久しいが、これは日本研究を怠った帰結であろう。

 しかも日本車は、環境と燃費性能で先行している。「京都議定書」に米国がサインしないため、私たち日本議員団は米政府へ陳情した経験がある。当時のホイットマン長官は、「中国やインドの動向を見て・・・」と応えた。私に言わせれば、環境にやさしい自動車を米国が生産する自信がなかったから、「京都議定書」を認めなかったのだ。

 ところが、今年の北米国際自動車ショーは、米メーカーの環境対応車の出展が目をひくという。GMとFORDは、電気自動車や燃料電池車などを披露しているというのである。

 すべての面において、先行する日本車への挑戦といえる。ハイブリット車が普及し、ほとんどマフラーから煙を出さない日本車。米国の技術が、どこまで日本車に追いつけるのだろうか。

 こんな生意気なことが言えるようになったのだから、日本技術の進歩は想像を超える。日本は昭和40年代に米国の繊維産業を崩壊させたが、まもなく自動車産業をも飲み込んでしまう気配すらする。

 日本人の器用さは、米国人を寄せつけず、研究熱心な性格は国際競争力を強化している。留学していた頃、私たちは「ジャップ」と蔑称されたけれど、時代は変わった。TOYOTAやHONDAが、まさかGMやFORDと肩を並べるようになるとは想像もしなかった。日本人の誇りでもあろうか。

 日本では、“外車”は高嶺の花ではなくなった。国産の高級車に乗ることが難しいのである。この時代の変化を、どのように読めばいいのだろうか。

backnumber

2009

2008

2007

2006

  • ~NY生活向上委員会~
    在米歴5年以上のスタッフがあなたのニューヨーク生活をサポートします。

  • 【J-plaza ブログ
    始まりました!】
    ニューヨーク・東京の生情報満載!J-Plazaブログ

  • アメリカ発日本行き格安航空券!24時間オンラインで
    予約可能。

  •   odoru-nyc Friends
    Join Us! FREE