
文:ミスターM
笑いの観点から社会を正す謎の男
前回は友人がパパになったというお話をさせていただきましたが、今度は後輩に彼女ができたようで、しかも同棲なんぞ始めやがったらしく「今月から一緒に住んでるんすけどナカナカ大変すよ。ミスターMさんは一人だから自由を謳歌できて良いすね」とのこと。 そんな後輩のイヤらしい自慢話に対して私も先輩の尊厳をかけてノロケ話のひとつくらいしてやらねばなりますまい。下半身がトキメキかつ誰もが「あるある」と共感できる話題を挙げてやろうってなもんです。そこで浮かんだのが天界から人間界へ迷い込んだ美少女妖精が私の家で居候するという王道的展開ですよ。エロゲとかエロ漫画でよく見られるパターンですからこのシチュには誰もがトキメキを感じ、尚且つ「あるある」と頷かざるを得ません。 で、その妖精の名前はマリーというんですけど彼女がまたオテンバでしてね。こないだなんて入浴でもしようと風呂場の扉を開けたら裸でシャワー浴びてたんです。 「キャー!」 「うわっ! おまえ入ってたのか」 「もう! バカ! ヘンタイ! 見ないでよ!」 いや~、あの時はシャワーの熱湯を頭からかけられて散々でしたよ。別に覗く気はなかったのにマリーってば、ずっとムくれてましたから。 「おい、マリー、そろそろ機嫌なおせよ」 「ズルいわよ」 「え?」 「アンタだけ見るなんてズルいわよ! 私にもアンタの裸を見せてよね!」 「おまえ、何言って、うわ、やめろぉ!」 うむ、我ながら「あるある」の完璧な流れに後輩も「ミスターMさん、ココ大丈夫すか?」と頭を指差しながら聞いてきますから恐らく熱湯をかけられた私を心配してるんでしょう。 「おいやめろ! そんなにくっつくな!」 「そうだよね?」 「・・・マリー?」 「こんなガサツな女なんてイヤだよね?」 「そ、そんなことねぇよ! おまえのそういうとこも案外好きだぜ」 「もう、バカ」 なんて言いながらも、耳(妖精なので尖ってる)まで真っ赤にしているのを見逃さないわけですよ。これには後輩もたまらず「もういいです! もうやめてください!」と私のノロケ話が羨ましくて耐えられなくなった様子ですからね。 浮かれる後輩を返り討ちにし、スッキリしたところで家に帰った私は早速風呂場を覗いてみました。あれ? 誰もいないようですね。ここで裸の妖精がシャワーを浴びているハズなんですけど。はは~ん、さてはマリーのやつ、魔法でも使って隠れてやがるな? 全くアイツもつくづくイタズラっ子だぜ。

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