
主な登場人物
矢間下 珍司…大阪府出身。大学生。サッカーと料理無しの人生なんて有り得ないと豪語
獅子戸 貝子…東京都出身。ダンサー。珍司の彼女。大のチーズとマヨネーズ好きで、得意料理は中華丼。
末岡 衆図…東京都出身。ミュージシャン。貝子の幼馴染みでもあり珍司の親友でもある。
達味 琢子…福岡県出身。ダンサー。アネゴ肌で貝子の良き相談相手料理は苦手だが、結構グルメ通
ドッディ…珍司の遊び友達でイタリア・ローマ出身のオットコトコ前君。
深夜までやってるミッドタウンの劇的小料理空間

居酒屋 有吉 |
営業時間
ランチ 12:00 PM-2:30 PM (月〜金)
ディナー 6:00 PM-4:00 AM (月〜土)
226 East 53rd St, New York NY
(Bet. 2nd Ave & 3rd Ave)
Tel: 212-319-3940 |
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先日、SUSHI YASUに行った時に貝子に「将来の事」を持ち出された珍司は、こういう時は親友の衆図しかいないと思いミッドタウンの有吉に呼び出した。4月からアパレル会社で働きだした衆図と会うのも1ヶ月ぶりの珍司は、7時には有吉に着いた。衆図から残業で1時間遅れると連絡があったが、それも承知の上である。有吉では常時W松井、ヤンキースとメッツの試合が放映しているので、時間にアバウトな衆図との約束にはもってこいの店である。
メッツ対ダイアモンドバックス戦が5回に差し掛かったところで衆図が現れた。
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| 茄子のはさみ揚げ $6.00 |
蟹の甲羅揚げ $5.50 |
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「久しぶり。どうよ、メッツ勝ってる?」
「久しぶりやのぅ、仕事どうやねん。」
「まあ、まあ、いろいろあるけど、俺のことはとりあえず置いといて、まず、お前の話で一杯やろうぜ。有吉は定番メニューももちろんいけるけど、やっぱり本日のお薦めメニューの充実でしょ。おっ今日は茄子のはさみ揚げがあるよ。茄子の中の海老がプリプリで最高なんだよな。お前なんかお薦めある?」
「衆図、俺はここの蟹の甲羅揚げを愛してるわ。ウチの会社の間では『カニコウ』って言われてるくらいだからな。コがたっぷりで濃厚な味で酒が止まらなくなるねんな。ヤバイであの味は。」
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変わり焼き蛤 $6.00 |
2人は上記2品以外に刻んだ蛤にネギを入れつなぎに卵を使って焼いた変わり焼き蛤、チーズのモチモチ感が酒のペースを加速させる海老とチーズの春巻き、居酒屋の定番メニューであるアスパラベーコンとホッケを注文した。 |
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「それで、珍司、話って何やねん?」
「うん、実は貝子のこと何やけど…この前、飯食いに行ったら、なんか付き合って3年で将来の事何とかとか言われてなぁ…」
「あいつももう26歳だからね。お前も働いてるわけだし、そういえば、この前飲み屋のネェちゃんが24歳過ぎた女は無駄な恋愛はしないって言ってたぞ。結婚する意思がなかったら付き合いたくない別れたいんだとよ。時間を浪費したくないって意味らしい。貝子も色々考えているんだろうな。しかも、ニューヨークってズルズル行ってしまうしね。」
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アスパラベーコン $4.50 |
濃厚な味わいのアスパラベーコンを頬張り珍司は、語り始めた。 「衆図なぁ、俺はまだ誰とも絶対に結婚なんかしたくないわ。自由が欲しい。貝子の事は正直もうマンネリ化してるかもなぁ。あいつの美味しそうに飯食う顔は好きなんやけどなぁ。」 |

ほっけ $9.00 |
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「でも、結婚を約束するかって言われたらイエスとは言えないわ。俺もこっち6年いるし日本にも帰りたいしな。日本の色んなネェちゃんと遊びたいしな。ニューヨークは特殊や。」
ホッケの骨を取りながら衆図が応える。
「確かにニューヨークは特殊かもな。無人島で知り合ったから恋が芽生えたんでしょみたいな愛の無いカップルも一杯いるもんね。でも、俺は貝子の幼馴染やからさっきの飲み屋のネェちゃんの話みたく、貝子が本気で珍司と結婚したくてお前がしたくないんだったら別れた方がいいのかもな。お前にとっても。」
ほろ酔いの珍司は迷案を思いつく。
「次の打席で松井カズオがアウトになったら別れる。」
8回裏メッツの攻撃。先頭打者は松井だ。松井は簡単に2アウトまで追い込まれた。珍司が叫ぶ。
「カズオ、打ってくれ。」
見事に2塁打を放ったカズオに珍司は大声で叫んだ。
「ヤッター。」
酒を片手に衆図がつぶやく。
「結局別れたくナインだろ、お前は…」
W松井の試合、小料理、おいしい銘酒の数々、酔っ払いの数だけドラマがある。劇的小料理空間店・有吉では近日中に酒飲みの最後は…ということで待望のとんこつ醤油ラーメン冷やし中華を販売予定。乞う御期待! |
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